こんにちは、ディレクターの千葉です。
去年、とあるミュージックビデオを制作していた頃のお話です。
珍しく、すさまじい勢いで行き詰りまして、海外のMVを見漁っていたときがありました。
僕自身はひねりのない演奏シーンでつないだMVが好みなのですが、世間の流行はどうやら違うようで、
余計頭を悩ませたのを覚えています。
数々のMVを見終わって、今の時代、音楽の雰囲気に合う合わないは関係がないのだと悟りました。
たまたま印象的で覚えているのが、去年のメディア芸術祭の会場で見たTravisのMVでした。
Travis – Moving from Wriggles & Robins on Vimeo.
「もう全然曲と関係ないやん!」と心の中で突っ込みつつ、案外面白くて型にとらわれないことの重要性に改めて気づかされたのです。
とは思いつつも、プロモーションの形は変化するもので、もはや前提を覆すほどでなくては見ている人の印象に残らないのか、とも感じました。
これはこれで面白いのだけれど、音楽と一緒に心に染みるMVはどんどん減っていくのかも知れませんね。